喪中はがきを出すと葬儀を知らなかった方から香典が届くことがあります。
香典をいただくのはとてもありがたいことですが、届けば香典返しの用意が必要になります。
香典返しを香典が届くかどうかわからない分まで準備するのは実際には大変です。
そこで喪中はがきにはあらかじめ香典を辞退する旨を書きますが、どのように書けばいいのでしょうか?
喪中はがきで香典辞退の書き方や文例についてご紹介します。
喪中はがき香典辞退の文例
喪中はがきの香典辞退はどのように書けばいいのでしょう。
香典とは?
そもそも香典とはどのようなものなのでしょうか?
香典とは不祝儀袋に現金を包んだもののことです。
故人の霊前に供える線香や花や抹香の代わりにあたります。
香典返しとは?
香典を頂いた場合には四十九日の法要がおわれば香典返しをします。
香典返しは葬儀に来ていただいた方には、あらかじめ用意することができます。
喪中はがきを見て香典が届く?
しかし葬儀のお知らせをしなかった方から喪中はがきを見て香典が送られてくることがあります。
この喪中はがきを送ったあとに届く香典については予定していないため用意ができません。
香典が届くたびにお返しすることになるため大変です。
そこでこのように香典が届いて困るような場合は、あらかじめ喪中はがきに香典を送らないように一言書いておくといいでしょう。
香典を辞退するときの書き方
香典を辞退するときの書き方についてです。
香典をいただくのはありがたいことですがお返しが大変なので辞退したいというのは、あまりにも直接的で当然ですが失礼になります。
相応しい書き方は「故人の遺志により」という理由にするといいでしょう。
このように書くと送る側にとっては、故人の遺志を尊重しようという気持ちになります。
また御香典と直接かかずにご厚志という書き方もあります。
・「故人の遺志で御香典やお供えなどのお気遣いは辞退させていただきます」
・「故人の遺志によりご厚志は辞退させていただきます」
また香典を辞退することを喪中はがきに書くことは「香典を送って当たり前」という意味に取られることもあるため、書かないようにすることが一般的でした。
しかし、現在のマナーでは喪中はがきの印刷でも香典辞退が付け加えられるようになっているため、時代にあった対応といえるでしょう。
香典を辞退する文例
喪中につき新年のご挨拶を失礼させていただきます
◯月◯日に父◯◯が永眠いたしました
ここに生前のご厚情を深謝いたしますとともに
今後も変わらぬご厚誼のほどよろしくお願い申し上げます
故人の遺志により葬儀は家族のみで執り行い
ご厚志も辞退させていただいております
何卒ご了承のほどお願い申し上げます
令和◯年 十一月