2月(如月)は暦のうえでは立春を迎えますが、まだ寒さが残る時期です。
二十四節気では1月の大寒から2月初旬の立春、また雨水へと巡ります。
それでは2月の時候の挨拶で書き出しの言葉をご紹介します。
2月の二十四節気
はじめに2月の二十四節気(にじゅうしせっき)についてご紹介します。
時候の挨拶は季節の移り変わりにより選ぶ言葉も変わってきます。
2月の二十四節気の期間は下記のようになります。
二十四節気 | 期間 |
大寒(だいかん) | 1月20日頃~2月3日頃 |
立春(りっしゅん) | 2月4日頃~2月18日頃 |
雨水(うすい) | 2月19日頃~3月5日頃 |
2月の季語
時候の挨拶では季語を使うのがマナーになります。
2月の代表的な季語がこちらです。
時候の挨拶2月書き出しの言葉
2月の時候の挨拶を上旬中旬下旬に分けてご紹介します。
中には2月全般や複数時期にわたり使用できるものもあります。
2月上旬
立春とは名ばかりの寒さが続いております
立春とは名ばかりの寒い日が続きます
立春とはいいながら寒気なお厳しいこのごろ
暦の上では春とはいえ、まだまだ寒い日が続いております
2月中旬
余寒厳しき折
余寒ことのほか厳しく
残寒厳しき折から
梅のつぼみもそろそろふくらむころ
梅のつぼみもふくらみ始めましたが
2月下旬
梅の花がほころび始め
梅の香る季節となりました
春の到来が待たれる今日この頃
春まだ浅き今日このごろ
例年にない大雪で厳しい寒さが続いています
寒さの中にも春の足音が聞こえてくるころとなりました
いくらか寒気もゆるみ、日差しもやわらかくなってきました
時候の言葉 2月
時候の挨拶で漢語調のものとその意味をご紹介します。
同様に2月全般や複数時期にわたり使用できるものもあります。
2月上旬(2/3頃まで)
晩冬の候(ばんとうのこう)
冬の終わりが近づく頃、冬の終わりに差し掛かる頃
酷寒の候(こっかん・こくかんのこう)
寒さが身に染みる季節、冬至から立春までの寒さが厳しい季節に用いる言葉
大寒の候(だいかんのこう)
大寒で寒さが最も厳しくなる頃、一年で最も寒い時期を迎え
2月中旬(2/4以降)
残寒の候(ざんかんのこう)
寒さが残り春になりましたが寒い日が続く
立春の候(りっしゅんのこう)
春の気配が感じられる頃になりました
余寒の候(よかんのこう)
冬の寒さがまだ残る、立春を迎えてもまだ寒い今日このごろ
春寒の候(しゅんかんのこう)
春なのに寒さが残る、春なのにまだ寒い日があるこのごろ
残雪の候(ざんせつのこう)
立春を過ぎて少しずつ暖かくなる時期にまだ雪が残っている頃
解氷の候(かいひょうのこう)
池や川の氷が解け始め、徐々に暖かさが増してくる頃
梅花の候(ばいかのこう)
梅の花が咲き始め梅の花の季節になった今日このごろ
向春の候(こうしゅんのこう)
日毎に春に向かっているのを感じる今日このごろ
2月下旬
雨水の侯(うすいのこう)
雪から雨に変わって、気温も少しづつ上がり春に近づいている頃
2月全般
三寒四温の候
三日寒い日が続いた後に四日ほど暖かくなること、気候がだんだん暖かくなること